わろてんか|万丈目の新聞連載のモデルは吉本演芸通信!楓も登場

 

朝ドラ『わろてんか』では、新聞記者の楓(岡本玲)が再登場して万丈目に新聞連載を持ち掛けます。

 

万丈目はこれを快諾し、新聞に小ばなしを連載したところ非常に好評で、文筆業に思わぬ才能を

発揮することになります。

 

彼に文才があったとは意外ですが、この才能はドラマでも思わぬ方向に活かされるかもしれない

ので期待ですね。

 

そんな万丈目の新聞連載ですが、モデルとなっているのは吉本演芸通信です。

 

 

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万丈目の新聞連載のモデルは吉本演芸通信!楓も登場

 

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吉本興業部は昭和5年(1930年)12月に起こった桂春団治のラジオ出演事件以降、

マスメディアを敵視するのではなく、積極的にこれを利用していく方向に転換していきます。

 

春団治のラジオ出演の反響があまりに大きかったので、舵を切り替えたというわけです。

 

そのため以降は所属芸人たちを積極的にラジオに出演させていきますが、新聞を利用して

芸人をアピールすることもしています。

 

それが昭和8年(1933年)からはじまった「吉本演芸通信」です。

 

これはガリ版刷りの冊子で、吉本興業部に所属する芸人たちの近況やゴシップ記事で構成され、

主に新聞社向けに発行したものです。

 

冊子には記事にしやすいよう芸人の写真も添付するという徹底ぶりでした。

 

これらを事あるごとに大阪毎日新聞や夕刊大阪、大阪日日新聞、関西新報などの大阪の新聞社に

郵送していました。

 

そのためこれらの新聞社の紙面ではたびたび吉本の芸人の話題が持ち上がって、

紙面を賑わせていました。

 

このようにして吉本興業部はラジオだけではなく、新聞も利用して所属芸人たちをアピール

していきました。

 

ところがこの「吉本演芸通信」のゴシップネタは、ほとんどが吉本の宣伝部の「ネタ」だった

と言われています。

 

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要は宣伝部が新聞の話題に取り上げやすいように、面白おかしく創作した上で新聞社に送り付けていたのです。

 

現在ではこのような手法は問題になりそうですが、なかなかクレバーで吉本らしいやり方ですね~

 

しかもこのような吉本の目論見は的中して、新聞紙上を賑わせた芸人たちは、企業広告にも

採用されていきました。

 

吉本興業は現在でもメディア戦略に長けていると言われますが、そのルーツはこのあたりにあったようです。

 

このようにラジオや新聞などのメディアを上手に利用していって、所属芸人たちをアピール

して、戦前の吉本黄金時代を築いていきました。

 

ドラマでは万丈目の小ばなしという変化球で描かれますが、楓の再登場も含めて期待大ですね♪

 

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