わろてんか|リリコの流行歌漫才の驚きの内容とは?音源もあり
朝ドラ『わろてんか』では活動写真の女優だったリリコが女流漫才師に転身し、
「流行歌漫才」のスタイルでデビューすることが決まりました。
相方もトーキー映画の出現で職を失った無声映画の楽士・川上四郎に決まり、
ふたりは芸の修練に励むことになります。
他の記事でもご紹介しましたが、リリコのモデルとなっているのは戦前の吉本興業部で活躍した
ミスワカナです。
そして四郎のモデルは相方の玉松一郎。
彼らは「流行歌漫才」(歌謡漫才とも言う)という新しいスタイルの漫才で一世を風靡
しましたが、どのような内容だったのでしょうか?
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リリコの流行歌漫才の驚きの内容とは?音源もあり
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戦前の吉本興業部は「しゃべくり漫才」を完成させて大スターとなった横山エンタツと
花菱アチャコが看板でしたが、彼らと比肩する存在になったのがミスワカナと玉松一郎の
夫婦コンビです。
このコンビも昭和12年(1937年)に「流行歌漫才」を完成させて大スターになっています。
文字通り一郎のアコーディオンの伴奏に合わせて当時の流行歌を歌いながらおこなう漫才
でしたが、ダンスが入ったり、めちゃくちゃな英語や中国語も入るという斬新な内容でした。
またワカナは話術に非常に長けており、その従来以上のスピーディーな内容も非常ウケたと
言われています。
ワカナは上品な美人で「ザアマス調」で話したと思えば、「何を抜かしくさる、このガキ!」
といった下品な口調に変じるタイミングのうまさもあって、当時の彼女を知る人は「天才」
とも評しています。
また一郎はワカナが好きなように演じることを認め、女性のワカナが芸の主導権を握っていた
というのもこのコンビの特徴でした。
当時の男女混成のコンビはほとんどの場合が男性が主導権を握っていたので、このあたりも
目新しかったようです。
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さらにワカナははじめて洋装で舞台に立った女芸人として知られており、一郎のアコーディオン
も珍しかったので、吉本はふたりを「モダン漫才」として売り出しています。
YOUTUBEにミスワカナと玉松一郎のコンビの音源がありましたので、ご紹介しておきます。
この音源は厳密には流行歌漫才ではありませんが、彼らの芸のテイストは伝わったかと思います。
ワカナは当時の流行歌を歌い、踊りまくって、曲中の話術で観衆を笑わせました。
やはりこのようなスタイルをとれるのは歌もダンスもうまかったワカナならではのこと。
「流行歌漫才」の登場以降、これをマネた他のコンビも登場しましたが、
彼ら以上に売れることはありませんでした。
ドラマのリリコと四郎のコンビによる流行歌漫才も楽しみですね~
どんな歌が飛び出すのか期待です♪
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