わろてんか|北村笑店創立25周年記念パーティーは実話?モデルは?
朝ドラ『わろてんか』では、北村笑店の会社創立25周年記念パーティーが大々的に
開かれることになります。
記念パーティーの内容はここまであまり明らかになっていないものの、社史を編纂したり、
マーチンショーを招聘したのもその一環でした。
また苦渋の決断の末、つばきと別れた隼也もこのパーティーの準備に関わることになります。
ところでこのパーティーのモデルは実際に開催されたのでしょうか?
北村笑店のモデルとなっている吉本興業部の25周年を調べてみました。
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北村笑店創立25周年記念パーティーは実話?モデルは?
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現在も大手プロダクションとして知られる吉本興業のルーツは、明治45年/大正元年(1912年)
に吉本泰三とせいが大阪の天満宮裏門で第二文藝館という寄席を開業した頃とされています。
とすればその25周年にあたるのは、昭和12年(1937年)ということになります。
その前年の昭和11年(1936年)には、ポリドールやテイチクと組んで発売した
漫才レコードが当たっており、エンタツ・アチャコが出演した映画「あきれた連中」もヒット。
そして後に会社の成長に大きな役割を果たすことになる東宝との業務提携もその年に
結んでいます。
で、肝心の昭和12年にはミスワカナと玉松一郎のコンビが吉本に入社して、
歌謡漫才でブレイクを果たしています。
また東京吉本でも後に看板芸人となるあきれたぼういずが、吉本ショウに登場し
はじめています。
ところがどこを調べても、この年に吉本興業の25周年記念パーティーが開かれた形跡は
ありませんでした。
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というのもこの年に日中戦争が勃発し一気に戦時下色が強まって、「国民精神総動員」などの
スローガンも登場。
笑いを商売にする吉本興業は、戦前には軍や警察などにかなり気を遣っており、
当時としては大々的にパーティーなど開けないような雰囲気はありました。
どうやらドラマの制作サイドもそのあたりの世相は承知のようで、北村笑店の25周年
記念パーティーは昭和12年ではなく、昭和10年(1935年)におこなうことになっています。
ここに来て北村笑店の創立が吉本興業よりも2年早かったことに驚きましたが、
どうやらこの25周年記念パーティーというのはフィクションの可能性が高いようですね~
そもそも「25」という数字も半端な気がしますし…
恐らくはマーチンショーを巡る詐欺に遭った隼也の名誉挽回のために、このような
記念パーティーが挿入されたものと考えます。
ドラマの中ではマーチンショーの招聘も会社の25周年記念の一環ということになっていますが、
もちろん事実は異なっています。
いずれにしても北村笑店の25周年記念パーティーはドラマオリジナルのようですね。
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