『あさが来た』あさとはつは実の姉妹ではない!史実の今井家の家族構成
朝ドラ『あさが来た』がいよいよはじまりました。序盤では
今井家のふたりの娘、あさ(鈴木梨央)とはつ(守殿愛生)が対照的な性格なれど、
いかに仲の良い姉妹であることが描かれていましたね。
またこのふたりの姉妹は今井家の慣習から、幼い時分から嫁入り先が決まっており、
あさは大阪の両替商の加野屋、はつは同じく大阪の両替商の山王寺屋に嫁ぐことになります。
この『あさが来た』は、女性実業家の先駆者となった広岡浅子の人生をベースに
構成されているドラマです。
そのため今井家のあさやはつ、父親の忠興(升毅)や母親の梨江(寺島しのぶ)などは
実在の人物がモデルとなっています。
しかし細部に関して史実とは異なるようで、実は史実では
あさとはつの姉妹は厳密には実の姉妹ではありません。
その他にもドラマと史実では今井家の家族構成に相違点がありますので、
そのあたりをご紹介していきます。
コンテンツ
ドラマと史実の今井家の家族構成の相違点
(晩年の広岡浅子)
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『あさが来た』で今井家のモデルとなっているのが、小石川三井家。
後に三井財閥となる名家です。
【ドラマの今井家の家族構成】
父・今井忠興(升毅)
母・梨絵(寺島しのぶ)
姉・はつ(守殿愛生→宮崎あおい)
妹・あさ(鈴木梨央→波瑠)
弟・久太郎(興津正太郎)
ドラマでの今井家の家族構成は非常にシンプルです。
父母のもと、ふたりの姉妹とその弟がいる構成。弟の久太郎が嫡男で、
その後の今井家を継ぐことになります。
【史実の三井家の家族構成】
父・三井高益
母・貞(後妻)
兄・高喜(養子)
姉・春
妹・浅子
甥・高景(高喜の子)
史実では春(はつのモデル)と浅子(あさのモデル)の上には兄・高喜がいます。
また浅子は三井家の四女なので、詳細は不明ですが
上にもうひとり兄か姉がいることになります。
兄・高喜は養子で浅子とは年齢も26歳も上。
この高喜は先見の明がある非常に優秀な人物で、三井一族のかじ取りをおこない
明治維新後の三井家の発展に貢献しました。
浅子も色々と高喜に学んだようで、実業家としての師のような人物です。
朝ドラ『あさが来た』には登場しないのが残念です。
(高喜の果たした役割は、ドラマでは父の忠興に集約されるようです)
またドラマのあさとはつの姉妹も実の姉妹ではありません。
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浅子と姉の春は母親が異なります。姉の春は高益の正室が亡くなった後に、
女中との間に生まれた子です。
一方の浅子は高益の後妻となった貞との間に生まれた娘。
そのため浅子と春は異母姉妹ということになります。
つまりドラマのはつはあさと実の姉妹でないばかりか、
はつは母親役の梨江とも血のつながりがないことになります。
加えてドラマでは弟で今井家の跡取りとなる久太郎も実際は高喜の子で、
浅子や春にとっては甥という立場です。
ただし高喜と浅子や春が年が離れていたことから、
あさと高景(久太郎のモデル)の年齢はひとつ違い。
そのため、叔母と甥の関係にも関わらず姉弟のように育ちます。
このように『あさが来た』の今井家と史実の三井家の家族構成は、
細部においてはかなり違います。
しかし史実通りにやればその複雑な家族関係に視聴者がついていけない可能性もあり、
シンプルな構成にしたのですね。
かつては頻繁におこなわれた養子縁組なんかも、
現代ではあまりおこなわれることもないでしょうから、割愛したように思われます。
ですが史実の構成を変えてまであさとはつを実の姉妹にした意図は、
このドラマが姉妹愛を強調して描くためだと考えます。
その後あさもはつも明治維新の激動とも言える社会変化に巻き込まれ、
数々の困難にも直面することが予想されます。
そのような状況をどのようにふたりが切り抜けていくのか、
そして対照的な運命を辿るも、最後まで愛情を注ぎ合うふたりの姉妹の姿は、
このドラマの大きな見どころとなるはずです。
朝ドラ『あさが来た』を見る上で、ご参考になれば幸いです♪
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