とと姉ちゃん|青柳滝子の死と最期!老舗女将の壮絶な死に様!
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子ら小橋家の一家は深川木場の
青柳商店に身を寄せることになりました。
この青柳商店は、江戸時代から200年以上も続く老舗・材木問屋です。
大店らしく立派な屋敷を構え、多くの職人たちを抱えています。
そして青柳商店を仕切っているのが、女将の青柳滝子(大地真央)です。
君子を厳しく躾け、強引に結婚相手を決めようとして疎遠になった滝子ですが、
仕事はバリバリとこなし老舗の暖簾を守っています。
とても活気ある青柳商店ですが、別の記事で書いたように戦争によって
暖簾を降ろす運命となります。
そして青柳商店の大黒柱の滝子は壮絶な死に様を迎えることになります。
青柳滝子の死と最期をご紹介します。
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青柳滝子の死と最期!老舗女将の壮絶な死に様!
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「青柳商店が辿る悲劇的な運命」の記事でもご紹介したように、
昭和14年(1939年)に定められた価格統制令により、
木材の価格の上限が設定されて、それ以上の高値で売ることができなくなります。
ただでさえ物資が欠乏していく時代ですから、青柳商店も仕入れ価格の高騰により、
その経営が圧迫されていきます。
多くの同業者は闇に物資を流すことでしのぎますが、青柳商店は滝子のもと、
そのようなダーティーな商売には手を染めませんでした。
このあたりは滝子が背負う老舗のプライドが感じられますね。
江戸っ子らしく、あくまでも滝子はまっとうな商売にこだわります。
さらには上質の木材の入手も困難となり、滝子は馴染の客からの
仕事の依頼を断ろうとします。
結局は息子の清に諭され翻意する滝子でしたが、青柳商店の看板に
恥じないものを作ろうとする姿勢には感服するばかりですね♪
しかし昔ながらの商売ができなくなったと認識した滝子は、
仕事を清に任せる決意を固めます。
そんな滝子や青柳商店に、昭和16年(1941年)に定められた
木材配給制が追い打ちをかけます。
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これにより青柳商店は営業ができなくなり、国の統制下に入るか
店を閉めるかの選択に迫られ、滝子は低品質の木材を使用することは
老舗材木商の恥ととらえて、潔く店をたたむことにします。
滝子のこのような心意気には感心するばかりです。
200年も続く老舗の暖簾を守ることと、老舗のプライドを守ることの
板挟みになりながらも、自らの代で青柳商店の暖簾を降ろす英断を下したのでしょう。
自らの哲学により筋を通す様には、清々しさすら感じます♪
このような経緯で青柳商店を廃業する滝子ですが、その後は
木曽の療養地へと移り住むことになります。
しかしここまで張りつめていた糸が突然切れてしまうかのように、
その半年後に息を引き取ることになります。
まさに滝子は青柳商店そのものだったのですね。
その行動にも、常に老舗の看板を背負っていることが感じられますし、
滝子の人生そのものが青柳商店だったと言っていいはずです。
いくら戦時下とは言え、国の理不尽な政策に高い誇りをもって
最後まで筋を通した滝子の壮絶な死に様には感動を覚えます。
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