とと姉ちゃん|森田屋も戦争で閉店するの?老舗仕出し屋の驚きの今後!
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子や鞠子、美子らの小橋一家は
老舗仕出し屋の森田屋に住み込みで働くことになりました。
慣れない仕出し屋の仕事に悪戦苦闘する常子たちですが、その努力の甲斐もあって、
やがて森田屋の貴重な戦力となっていきます。
森田屋の面々もかなりの個性派が揃っていますから、常子ら小橋一家との
絡みも楽しみです。
ところで深川木場の街に深刻なダメージをもたらすのは戦争です。
別の記事でも書きましたが、常子の祖母の滝子が経営する青柳商店も
戦争によって200年以上続いた暖簾を降ろす運命を辿ります。
森田屋も戦争によって閉店してしまうのでしょうか?
実はこの老舗仕出し屋の森田屋は、驚きの今後を迎えることになります。
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森田屋も戦争で閉店するの?老舗仕出し屋の驚きの今後!
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80年以上の歴史を誇る老舗仕出し屋の森田屋ですが、
やはり戦争の影響をモロに受けてしまうことになります。
まず昭和14年(1939年)に発令された価格等統制令により、
森田屋は国が定めた価格でしか商品を売ることができなくなります。
その後は日中戦争の泥沼化、太平洋戦争へ突入により物資が欠乏し高騰
していきますから、森田屋の経営も圧迫されていきます。
さらに昭和16年(1941年)の木材配給制により、深川木場の多くの材木問屋が
閉店していくことになります。
深川木場は材木の街ですから、これにより街の灯も消えてしまい、
森田屋も多くの顧客を失い経営の危機にすら陥ります。
まさに経営破たん寸前まで追い込まれる森田屋ですが、
驚きの手段に出ることになります。
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倒産寸前にまで追い込まれた森田屋のとった驚きの手段とは、
深川の店を閉店し、群馬県高崎に移転することです。
なぜかと言えば、当時の高崎は軍需産業が伸びており、
好景気に沸いていたからです。
このあたりは史実に忠実で、実際に高崎市は昭和12年(1937年)に
日中戦争がはじまると積極的に軍需産業を誘致します。
もともと陸軍岩鼻火薬製造所があった高崎は軍需産業との関係が密でしたが、
税収のさらなる確保のために多くの軍需工場などを誘致していきます。
その結果、理研製機や高崎航空器材などの多くの軍需工場が
高崎に移転、新設することになります。
このように森田屋は生き残りを図るために、深川を去って高崎に移転
すること決めます。
この移転を計画したのは宗吉と照代で、何も聞かされていなかった
大女将のまつは大反対します。
しかしもはや街の灯が消えた深川では商売にならないことは明白で、
高崎のほうが食糧事情もいいはずです。
最終的はまつも高崎への移転に同意して、森田屋は深川の店を
たたむことになります。
そしてこれにより常子ら小橋家の一家の森田屋での生活も、
終わりを告げることになります。
前記のように滝子の青柳商店、まつの森田屋、そして常子ら小橋一家も
戦争によって翻弄されることになるのですね。
朝ドラに戦争といえば物語に深刻な影響を及ぼしますが、
どうやら今回の『とと姉ちゃん』でもそれは踏襲されるようですね。
森田まつも犬猿の仲である青柳滝子と同じく、粋でいなせな江戸っ子です。
口は悪いけど、義理と人情に厚い人物で、常子たちもまつら森田屋の面々に
たびたび救われることになります。
そんな森田屋での日々も終焉を迎えることになりますが、
森田屋の面々がドラマからいなくなってしまうのは非常に残念ですね。
ただし、森田屋の高崎への移転も昭和20年(1945年)の東京大空襲で
被災させないためとも思います。
森田屋の面々がドラマからいなくなってしまうのは寂しいですが、
少なくとも彼らは東京大空襲で亡くなることも被災することもないようです。
こればかりは不幸中の幸いですが、それまでは彼らの活躍に期待しましょう!!
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