とと姉ちゃん|大橋鎭子の興銀時代の仕事!鳥巣商事やタイピストは創作
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子は無事に鳥巣商事にタイピストとして
採用されましたが、タイプ室のリーダー早乙女朱美(真野恵里菜)らから
イジメを受けることになります。
朱美ら先輩タイピストに立ち向かう常子の姿が見どころですが、
このあたりのエピソードはすべてドラマオリジナルの創作です。
常子のモデルとなっている大橋鎭子は女学校卒業後は、
日本興業銀行(現在のみずほ銀行)に入社しています。
鎭子の興銀の入社の顛末やOL時代に関わっていた仕事などをご紹介していきます。
(当時の日本興業銀行)
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大橋鎭子の興銀時代の仕事! 鳥巣商事やタイピストは創作
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まず大橋鎭子が日本興業銀行(興銀)へ入社したのは、コネによるものです。
鎭子の就職の際に、母親の久子は亡き夫武雄のいとこの黒田正夫に相談します。
当時の黒田は理化学研究所に勤務しており、所内に黒田研究室を持つほどの
実力者でした。
その黒田の紹介で、鎭子は興銀に入社することができました。
ちなみに黒田は金属材料学が専門で多くの業績を残しましたが、
近代登山家の草分けとされている人物です。
興銀に入社した鎭子が配属されたのは調査課で、その業務内容は世界情勢や
経済の調査をするための資料や図書の購入と整理です。
なかなか大げさに聞こえますが、鎭子によると雑用などの使い走りが多かったようです。
さすがに興銀は大きな銀行でしたから、女学校を卒業したばかりの鎭子には
重要な仕事は回ってこなかったようですね。
ただし資料の作成は、その後の出版社の設立に大いに役立ちました。
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毎朝、上司の工藤昭四郎がチェックした全国紙(東京朝日新聞や読売新聞など)の
記事を切り抜いて、紙に貼り付けて重役用の資料を作成していました。
この作業を通じて鎭子は、どのような見せ方をすれば読みややすいのかといった、
言わばレイアウトの重要さを知ることになります。
実際に鎭子もこの興銀時代の経験が、後の雑誌作りの際の割り付けやトリミングに
役立ったと語っています。
さらには上司の工藤(後の都民銀行頭取)が非常に有能で先進的な人物で、
昼休みに女性社員を集めて、その日の出来事で女性でも知っておかねばならないことなどを
解説してくれました。
そのため調査課の女性社員の意識は高かったようで、時々図書室に集まって
勉強会のようなものをしていたようです。
鎭子が学ぶことの大切さを知ったのも興銀時代でしたし、一生学ぶという
スタンスをとったのも興銀時代の経験によるものでした。
鎭子はその後、日本女子大学校への入学を経て(中退)、出版畑に入ることになりますが、
社会人としての素養や学ぶことの大切さを知ったのは興銀時代であり、
この経験がなければ「暮らしの手帖」の成功もなかったかもしれません。
ドラマではなぜか興銀時代のエピソードはすべて割愛され、
常子は鳥巣商事でタイピストの仕事に従事することになります。
やはりこのあたりは、朝ドラ名物のヒロインいびりを描きたかったからなのでしょうか?
個人的には大橋鎭子の興銀時代のエピソードはいい話が多く、上司の工藤も
魅力的な人物だったのでそのまま描いてもよかった気もします。
またドラマのイジメのようなものもなく、興銀時代は同僚の女性社員たちとは
むしろ切磋琢磨していたようです。
いずれにしても常子のタイピストとしての成長に期待しましょう!!
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