とと姉ちゃん|東堂先生宅のりんご箱の模様替えのエピソードのモデル
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、常子たちが女学校時代の恩師の
東堂チヨ先生の物置小屋の自宅を模様替えしました。
まずは花山伊佐次のアイデアでりんご箱を使ったソファにもベッドにもなる
家具を紹介し、さらには常子や鞠子、美子が紙でキルティングを施して
キレイに仕上げました。
当時は住宅建材は非常に不足していましたから、家のリフォームなども
ままならい時代です。
東堂先生も大喜びでしたし、右腕を負傷してふさぎ込んでいた
夫の泰文の心も晴れたでしょう。
これら一連の東堂宅の模様替えのエピソードですが、創刊直後の
「暮しの手帖」の住まいに関する企画がモデルになっています。
コンテンツ
東堂先生宅のりんご箱の模様替えのエピソードのモデル
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「暮しの手帖」は衣食住に関して様々な企画を掲載する生活総合誌で、
創刊号は主に直線裁ちのワンピース製作方法やブラジャーパッドの作り方など
大半は「衣」に関する記事でした。
しかし当時の深刻な住宅事情に鑑みて、その後「住」に関するテーマも
度々取り上げることになります。
そして東堂先生宅の模様替えのエピソードの下敷きになったのが、
第3号の「昼はソファに夜はベッドに」、5号の「物置小屋を改造して」、
6号の「リンゴ箱の家具」「三十七個の果実箱」、7号の「リンゴ箱で作る子供机」
です。
まさにこれらの同誌の特集をミックスして、ドラマの東堂先生宅の模様替えの
エピソードが作られたのがわかりますね~
これらを見ると当時の資材不足や物不足がよくわかり、
リンゴ箱や果実箱を利用した特集が組まれていることもわかります。
同誌の創刊期の住まいに関する他の企画は、「焼跡の煉瓦で作った暖炉」や
「端布を貼りまぜたびょうぶ」、「一つで椅子にも脚立にも」、
「自分で工夫して自分で建てた家」などがありました。
このように当時のひっ迫した生活事情から、手軽に入手できるものを工夫して
家具を作って暮しの向上につなげることを度々取り上げていることがわかりますね。
このような記事が満載だった「暮しの手帖」の住まいの特集も、
昭和30年ころの高度経済成長期には変化を見せることになります。
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その頃になると戦後の復興も進んで、家具や家財は自分たちで作るものから
買うものへと変化をしていきます。
そのため同誌の企画もちょっとした工夫で市販の家具を美しく見せたり、
使い勝手をよくしたりするものなどへと変化していくことになります。
このように時代の流れとともに変化していった人びとの暮しに
柔軟に対応していった「暮しの手帖」ですが、常子たちの雑誌
「あなたの暮し」も同じような経緯を辿りそうで。
そこで描かれる戦後以降の人びとの暮しの変化や生活レベルの向上なども
見どころですね♪
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