とと姉ちゃん|あなたの暮しの料理監修は宗吉!モデルは千葉千代吉
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、森田屋の宗吉(ピエール瀧)と
照代(平岩紙)が再登場。
再び東京でキッチン森田屋という洋食店を開くことになります。
宗吉や照代の再登場は常子も心強いでしょうし、視聴者としても歓迎したいところ♪
しかも宗吉の再登場はちゃんとした意味や役割があり、雑誌「あなたの暮し」
の料理の監修をすることになります。
森田屋の面々はドラマオリジナルのキャラクターでしたが、
ここにきて宗吉については「暮しの手帖」の料理担当の千葉千代吉の役割
を果たすことになります!
コンテンツ
あなたの暮しの料理監修は宗吉! モデルは千葉千代吉
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ドラマの雑誌「あなたの暮し」はモデルの「暮しの手帖」同様、
様々な料理の記事や特集を掲載することになります。
それらを監修するのがキッチン森田屋の宗吉で、以降は暮しの手帖の
料理担当だった千葉千代吉の役割を果たすことになります。
大橋鎭子と千葉の関わりは戦前に遡り、鎭子が日本読書新聞に
在籍していたころのことです。
同新聞は当時は文京区にあった文化アパートメント(W・M・ヴォリーズが設計)に
入居しており、そこにあった西洋料理の店の料理長を務めていたのが千葉です。
その縁で「暮しの手帖」の第11号(昭和26年)からはじまった
連載企画「西洋料理入門」を千葉が執筆します。
取上げた料理はシチュー、ハンバーグ、とんかつ、コロッケ、カレーライス、
ピラフなどで、誰でも手軽に入手できる食材を使っておいしく作るコツを紹介しました。
これらの料理は現在ではどこの家庭でも作られていますが、
当時は洋食はまだまだ家庭に浸透していなかったことから、
読者の反響も大きかったと言われています。
しかも千葉と「暮しの手帖」の関わりはそれだけではなく、
後に正式に社員として採用されて料理記事などの監修をしました。
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このあたりは雑誌の内容に徹底的にこだわった編集長の花森安治の意向も
絡んでいるでしょうが、出版社がプロの料理人を雇うことは驚きですね!
同誌の料理企画は当初から一流の料理人に依頼していましたが、
その徹底ぶりは相当でした。
暮しの手帖社にはキッチンと食堂があり、編集部員たちが当番で千葉とともに
料理をしました。
それは雑誌の企画のためでもありましたが、夕食が必要な残業組のためでも
あったのです。
社員を大切にすることで知られている暮しの手帖社ですが、
何と残業する社員の夕食まで準備をしてくれたのです。
※花森が健在の頃は、千葉はその昼食も用意していた
現在でも「暮しの手帖」は様々な料理を紹介していますが、
同誌の料理に関する記事や特集を長きにわたって支えたのが千葉だったのです。
ドラマではこのような千葉の役割を、東京に戻ってきた森田屋の宗吉が
果たすことになります。
「あなたの暮し」も度々料理の企画や特集を組むことになりそうですが、
宗吉の活躍にも注目ですね!
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