とと姉ちゃん|暮しの手帖の商品テストの発端はミシン!商品試験は?
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、物語は高度経済成長期編に入っていきます。
ここでの最大の見どころは、何といっても商品試験(商品テスト)です。
当時は世の中に粗悪品がまん延していたため、様々な商品の比較試験をおこない、
それを読者に伝えようとする企画です。
この商品試験のきっかけとなったのが、会社で新調したミシンが欠陥商品で、
危うく美子が大けがをしそうになる事故が起きたことです。
このあたりのエピソードは実話に基づいているのでしょうか?
モデルとなった「暮しの手帖」の商品テストのきっかけは、
どのようなものだったのでしょうか?
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暮しの手帖の商品テストのきっかけはミシン!商品試験は?
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ドラマで「あなたの暮し」で商品試験をおこなうきっかけとなったのは、
前記の通り欠陥商品のミシンによる事故でした。
そしてそのモデルの「暮しの手帖」においても、商品テストをおこなう
きっかけとなったのは同様に欠陥商品のミシンです。
昭和29年(1954年)に大橋鎭子は新橋の闇市で、社用のミシンを購入しました。
当時のミシンは決して安いものではなかったのですが、
そのミシンは何と動きませんでした。
※ドラマのように事故にはなっていません
ミシンに限らず当時の日本製は粗悪品が多く、
電化製品や機械式の商品に関しては
「壊れるのが当たり前」といった諦めにも似たような雰囲気が
庶民にはありました。
鎭子や花森安治はそのあたりを問題視して、先に商品を買って
自らが良し悪しのテストをおこなって、読者に紹介する企画を思いつきます。
これが後に「暮しの手帖」の目玉企画となる商品テストの発端となった
エピソードです。
この商品テストの読者の反響は凄まじく、高価な家電製品などは
「暮しの手帖」を読んでから購入するのがトレンドとなっていきます。
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また商品テストの企画を掲載する前の同誌の発行部数は十数万部で
推移していましたが、昭和30年(1955年)の第30号で20万部を突破して、
昭和32年(1957年)の第38号では何と50万部を突破しています。
わずか2年あまりで雑誌の発行部数が3倍以上に伸びた事実が、
当時の商品テストに対する庶民の反響がいかに大きかったということを
表していますね♪
その後も同誌の「商品テスト」は名物企画となり、
結局平成19年(2007年)まで続くことになります。
一台のミシンの故障で生まれた「商品テスト」の連載は、
何と54年もの間読者に支持されてきたのです。
ドラマの「あなたの暮し」の商品試験の企画も、長きにわたって
読者の支持を受けることになりそうですね♪
ちなみにドラマでは第1回目の試験は石鹸ですが、リアルではソックスでした。
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