とと姉ちゃん|麗風堂のモデルとなったメーカーはあの有名企業!
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、「あなたの暮し」の商品試験がはじまりました。
最初の試験は石鹸についておこなわれましたが、もっとも売れている
麗風堂の商品の性能・性質がもっとも劣っているとの意外な結果が出ました。
しかしメーカーとのつながりを重視した検査機関からの横やりで、
メーカー名や商品名が公表できないという歯切れの悪い結果になってしまいました。
その結果、花山伊佐次や常子は自社で実験室も設けて、
自分たちで商品を検査することを決意します。
ところで前記の「麗風堂」のモデルとなったメーカーはどこなのでしょうか?
このメーカーは次の商品試験の「歯ブラシ」でも登場しましたので、
気になりますよね?
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麗風堂のモデルとなったメーカーはあの有名企業!
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まずドラマの石鹸の商品試験のモデルとなったのは、昭和28年(1953年)の
「暮しの手帖」の第20号の誌上でおこなわれた「石鹸-日本品と外国品をくらべる」
の記事です。
当時は明確に「商品テスト」と謳ってなかったものの、このような誌上試験の記事は
読者に好評だったので、後の商品テストにつながりました。
しかしこの記事ではドラマ同様、検査機関からの横やりでメーカー名や商品名が挙げられずに、
製品につき「イ」「ロ」「ハ」「ニ」などの表記でその検査結果を公表しています。
そして資料などで判明しているその時の日本製のメーカーの具体名は、ミツワ、花王、
牛乳、ニッサン、資生堂オリーブの5社です。
ちなみにドラマでは麗風堂、牧場、イトジマ、爽月、レインボー、初根の
6社となっていました。
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で、ドラマの麗風堂のモデルは、上記の5社のうちの1社となりますが、
資料によれば史実の検査機関が「暮しの手帖」の実名公表を拒んだ理由が、
「洗剤メーカー」とのつながりを重視したとあります。
上記の5社のうち、昭和28年の時点で牛乳石鹸と資生堂は洗剤を発売していなかったので、
この2社は除かれます。
残ったのはミツワ、花王、ニッサンの3社ですが、大手であることや
もっとも売れている製品などであることを考慮すれば、もはやそのモデルは明白ですね♪
さらに歯ブラシの試験でも麗風堂は登場しますが、前記の5社のうち
当時歯ブラシを販売していたのは花王だけです。
これらの事実に鑑みれば、麗風堂のモデルは花王ということになるでしょう。
※追記
「暮しの手帖」の商品テストの記事によれば、麗風堂のモデル企業の製品は
他社よりも劣ったものの「粗悪品」とされるレベルではありませんでした。
ちなみにドラマでもっとも高品質とされた石鹸を製造しているメーカーのモデルは、
ミツワ石鹸でしょう。
同社は高品質の石鹸メーカーで知られていましたが、大手との競争に敗れて
昭和50年(1975年)に倒産し、ブランドは玉の肌石鹸に継承されています。
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