とと姉ちゃん|大塚寿美子(趣里)があなたの暮しを退社!驚きの実話
朝ドラ『とと姉ちゃん』では、趣里さん演じる大塚寿美子が
あなたの暮し出版を退社・退職することになります。
寿美子は結婚・出産し、育児をしながら同社に勤めることになりますが、
どうやらそれも限界に達し、仕事と家庭の両立が難しくなったようです。
彼女は途中から参加したメンバーですが、真面目でしっかり者のため
商品試験などでは貴重な戦力でした。
理由が育児というどうしようもないことですが、
退社してしまうのは寂しいですね~
そんな彼女の退職をきっかけに、常子は社内環境整備のために
新しい提案をすることになります。
この提案は「暮しの手帖」が実際に採用していた制度をモチーフにしていますが、
実話は驚きで素晴らしいものです!
コンテンツ
大塚寿美子(趣里)があなたの暮しを退社!驚きの実話
スポンサードリンク
寿美子の退職をきっかけに常子が新たな提案をすることになりますが、
これは育児休暇や産休と思われます。
また育児の過程に合わせた無理のない勤務形態
(たとえば出社は週一で、残りは在宅ワークなど)
も取り入れられるように思われます。
現在では育児休暇などは当たり前の制度ですが、実はけっこう新しい制度で、
これらが国連総会で考案されたのも昭和47年(1972年)のことです。
これを受けてわが国でも昭和50年(1975年)に育児休業法が成立して、
育児休暇や産休を導入する企業が増えていきます。
ところが「暮しの手帖」では、昭和30年代に既に育児休暇や
産休のような制度を導入していました。
当時は女性は結婚したら退職するのが当たり前の時代ですし、
「育児休暇」という言葉すらなかった時代ですから、これは驚きです。
なぜ同社が時代にかなり先駆けてこれらの制度を取り入れたかと言えば、
女性の比率が非常に多いという同社ならではの事情からです。
スポンサードリンク
「暮しの手帖」の読者は圧倒的に女性が多いですし、同誌が心血を注いだ
商品テストに関しても、日用品や家電製品の扱いは女性のほうが長けています。
また同社の社長は大橋鎭子ですし、NO.3のポジションの編集部次長も
妹の芳子が務めていました。
このような事情から、同社は当時としては非常に珍しいくらい女性の存在が大きく、
その数も多かったのです。
そして戦力である女性社員たちが結婚や出産を機に退社してしまっては痛いので、
子育てがひと段落したら復帰できるように、育児休暇や産休を取り入れていたのです。
そのような事情があったとはいえ、時代に先駆けてこのような制度を
取り入れていたのは素晴らしいですね~
多くの企業で育児休暇などが制度化される20年くらい前というのも、
驚きです♪
ところがこの制度によって出産後に復職する女性社員はいましたが、
十分には機能しませんでした。
と言いますのは、当時は保育所などのインフラの整備も進んでおらず、
子供がある程度大きくなるまでは自らの手で子育てをしなければ
ならなかったからです。
現在のように数カ月休んで職場復帰するという社会環境は
整備されていなかったのですね。
そのため「暮しの手帖」も、これを補完すべく
「30代以上の女性社員の中途採用」という驚きの手に出ます。
寿美子の退職がきっかけで常子がする提案のモチーフは、
このようになっています。
「暮しの手帖」は良質な雑誌の内容はもちろんのこと、
女性の労働環境に関してのリーディングカンパニーのような
存在だったのですね♪
ちなみに寿美子の退職は物語の最後のほうとなります。
スポンサードリンク
最近のコメント