べっぴんさん|神戸大空襲がむごい!大切な人たちはどうなる?
朝ドラ『べっぴんさん』では、すみれや坂東家の人びとが暮らす
神戸が空襲によって壊滅的な被害を受けることになります。
これは史実の神戸大空襲ですが、やはりこのあたりはドラマでも
避けて通ることはできないようです。
事前に空襲の危機を察知していた五十八の手引きで、
坂東家は近江に疎開していて無事でした。
しかし神戸にはあさや靴店の店主の麻田やすみれの女学校時代の友人の
多田良子や田坂君枝などもおり、とても心配ですね。
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神戸大空襲のむごさ
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神戸大空襲は一般的には昭和20年(1945年)の3月17日と6月5日の
二つの爆撃を指しますが、ドラマで描かれるのは後者のほうです。
3月の爆撃では兵庫区や林田区などの神戸市の西側が壊滅的な被害を
受けましたが、6月のそれは焼夷弾による無差別爆撃が広範囲でおこなわれ、
3月の爆撃を免れた地区のほとんどが廃墟と化しました。
当時の神戸は人口100万人を超える日本でも6番目の大都市でしたし、
日本最大の貿易港の神戸港を有しており、川崎航空機(現川崎重工)などの
軍需産業も多く存在したことから、爆撃の標的になりました。
6月の爆撃は350機という大編隊でB29が押し寄せて、東京大空襲の
約2倍にあたる3000トンの焼夷弾を2時間にわたって繰り返し投下しました。
まさに雨あられのように焼夷弾が降り注ぎ、瞬く間に神戸の街は
火の海となりました。
それを繰り返しおこなったことから火勢もものすごく、
防空壕だけでは防ぐことができないほどでした。
後日、防空壕の中からは蒸し焼きになった犠牲者が多数見つかるなど、
とてつもないむごさでした。
被害も甚大で正確な数字は不明ですが、犠牲者だけでも
8000人以上とするものや1万人以上とするものもあります。
空襲後の神戸の街はまさに焼け野原となってしまうのですが、
このあたりは野坂昭如さんの「火垂るの墓」や妹尾河童さんの
「少年H」などにも描写があるところです。
すみれの大切な人たちはどうなる?
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このように神戸の街に大打撃を与え多くの犠牲者を出した神戸大空襲ですが、
すみれや坂東家の大切な人たちやゆかりのある人びとはなんと全員無事!
麻田茂男や多田良子、田坂君枝はもちろんのこと、「悦子様」こと
高西悦子も終戦後に再び登場することになります。
また当時はすみれとは友人関係ではありませんが、
坂東家の女中の娘の小野明美も終戦後にひょっこり現れます。
前作でも深川の街に深刻な被害を与えた東京大空襲が描かれましたが、
主要メンバーには誰一人犠牲者は出ませんでした。
このあたりはさすが朝ドラですが、とは言え坂東家の豪邸は焼失して
しまいますし、悦子の家族は娘以外全員犠牲となってしまいます。
また麻田にしろ、良子にしろ、みな家を焼け出されたりするなど、
大きな被害を受けることになってしまいます。
ですが主要メンバーが無事であるということは何よりですし、
多くを失った絶望の中でも立ち上がり、再起に向けて頑張る姿は
視聴者の共感を得ることでしょう。
彼らの戦後の頑張りにも期待です!!
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