朝ドラ『べっぴんさん』では、潔が坂東営業部と「オライオン」ブランドの

復活を記念するファッションショーを開催することになります。

 

すみれたちキアリスの面々も、ショー用のドレスの縫製などを手伝うばかりか、

モデルとしてもショーに登場することになります。

 

また時子ら近所の主婦四人組や近江坂東家の節子や静子、麗子や悦子らも

参加するため、言わば現在のオールスターキャストでショーがおこなわれることに

なります。

 

そして潔のもくろみ通り、マスコミにも取り上げられて注目されるのですが、

驚きの効果を生み出すことになります。

 

 

ファッションショーがもたらす驚きの効果とは？

 

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まずショーが注目されたことによって坂東営業部は復活の糸口をつかむのですが、

キアリスにも経済効果が及びます。

 

すみれたちも最後の挨拶で自分たちのお店の宣伝をしたことで、

売上が伸び悩んでいたキアリスの経営も軌道に乗ることになります。

 

そして後に大急百貨店と取引をするきっかけにもなります。

 

実は大急百貨店の社長の大島の妻のいつ子がショーに出席しており、

その２年後にふらりとキアリスに訪れて品質のよさを知ることになります。

 

その後大急百貨店とタッグを組んで全国展開することになりますから、

これは大きいですね～

 

いつ子からキアリスの商品の質のよさを聞いた大島は、

大急への出店を持ちかけることになります。

 

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さらに大きな効果と言えば、紀夫がすみれの仕事を認めてくれることです。

 

紀夫は過酷な戦争体験から人間不信に陥ってしまい、すみれが店を出して

働くことにも快く思っていませんでした。

 

そのためファッションショーが終わり次第、仕事を辞めるように

すみれに告げていました。

 

しかしショーでの挨拶で、お店が人生の喜びになっていることや

仲間がいれば大きな力となること、そして人を信じる豊かさや

夢をみることの大切さなどを説いていきます。

 

どうやらそれらの言葉は人間不信に陥って、自分自身を失っていた

紀夫の胸にも刺さるようですね～

 

これをきっかけに彼も自分自身の過ちに気づいて、

元の自分を取り戻すことになりそうです。

 

紀夫が我に返ることはとても大きなことですね～復員後は別人のように

なってしまっていましたから、ようやく坂東家にも明るさが戻ってくるようです。

 

このようにあくまでも坂東営業部へのお手伝いで取り組んだ

ファッションショーですが、すみれたちキアリスにとっても

果てしなく大きな効果をもたらすことになります。

 

ちなみに別の記事でもご紹介しましたが、このファッションショーの

エピソードは当時佐々木営業部の社長だった尾上清が昭和22年（1947年）に

大阪の文楽座で開いた戦後初のファッションショーが下敷きになっています。

 

ただし、すみれのモデルの坂野惇子らファミリアの創業メンバーが

これに協力したという史実はないようです。

 

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