べっぴんさん|ショーケースの件は実話!史実はどうだった?
朝ドラ『べっぴんさん』では、大急百貨店に出店したキアリスが
大盛況です。
当初はまったくお客さんも来店しませんでしたが、手作りのポスターや
目玉商品の弁当箱の効果もあって、まさに千客万来♪
そのため商品が売れすぎて、品切れも出てきました。
そして大急の担当者の小山が、商品の早急の補充を要請してきました。
もともと商品の売り上げ予測を立てたのは小山ですが、そんなことは
棚の上に置いて補充を求めてきたので、すみれや明美も立腹します。
その上で彼女たちは2台のショーケースのうち、1台を返上という
驚きの行動に出ます。
百貨店のテナントは1台でも多くのショーケースを確保するのに
苦心しているのですが、すみれたちはあり得ない行動に出ました。
実はこのエピソードはモデルとなった坂野惇子らが、
実際に阪急百貨店で起こした騒動が下敷きになっています。
(阪急百貨店内のファミリア)
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ショーケースの件は実話!史実はどうだった?
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昭和26年(1951年)4月に阪急うめだ本店に出店したファミリアでしたが、
初日から大盛況で、1週間もすると品薄状態になります。
2台のショーケースは空きが目立ってきたことから、阪急の担当者が
惇子に補充を迫ります。
どうやらその担当者の物言いがかなり「上から」だったようですし、
そもそも売上予測を立てたのは阪急側でファミリアはそれに従って
商品を揃えたまででした。
そのためカチンときた惇子は、ショーケース1台を返上すると
言いはじめました。
当時は現在と違って、百貨店は買い上げ方式をとっており
(ファミリアは委託販売方式を採用)、百貨店と業者の力関係は
現在とは比べものにならないほどです。
そのため業者は原則的に百貨店の要請には絶対服従が求められたのですが、
そのような商慣習を顧みない惇子の行動に担当者は驚きます。
ファミリアの出店は社長の清水の経ってからの希望だったこともあり、
担当者は引き下がりますが、すぐにファミリアの姿勢は店内に伝わります。
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そして社長の清水もこの件を伝え聞くことになりますが、彼は怒るどころか
ファミリアに興味を示します。
その上で惇子を社長室に呼び出して、彼女たちのやり方は間違っていないと
言い出します。
さらにショーケースを減らすのではなく、増やす努力をしてはどうかと提案しました。
てっきり叱られると思った惇子でしたが、清水のこのような度量の大きな態度には
感激しました。
これを機に惇子たちファミリアと阪急百貨店の絆は深まり、
社長の清水のためにも邁進することを誓います。
その後は惇子たちの頑張りもあって、ショーケースは3台に増えて、
別の階でおこなった「夏の子供服予約展示会」も大成功しました。
このような実話が下敷きにあるのですが、阪急の担当者の身勝手なひと言が、
結果的にファミリアと阪急の関係を深めることになるのです。
この後は両社はタッグを組んで成長していくことになりますから、
きっかけとなったこの騒動の意義は大きかったですね♪
ドラマでも同じ流れになるようで、小山のひと言にすみれたちは
腹を立てることになりますが、逆に大急百貨店や社長の大島との
絆も深まることになるでしょう。
このあたりにも注目ですね!
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