べっぴんさん|キアリスガイドのモデルはファミリアガイド

 

朝ドラ『べっぴんさん』では、キアリスを辞めることになるすみれは

最後に「キアリスガイド」という小冊子を提案します。

 

これは今まで明美を中心におこなってきたベビー相談室での

お母さんたちからの質問やその解決策をまとめたもの。

 

これは売るわけではなく、よりよい子育てをしてほしいとの願いから

店頭で無料で配るものです。

 

いわば育児のノウハウをまとめた冊子ですので男会は反対しますが、

すみれの最後の仕事ということで実現する運びとなります。

 

そんな「キアリスガイド」ですが、モデルとなっているのは

ファミリが頒布していた「ファミリアガイド」です。

 

コンテンツ

キアリスガイドのモデルはファミリアガイド

 

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坂野惇子らのファミリアは昭和26年(1951年)に阪急うめだ本店に

出店して大成功を収めますが、翌年から無料の育児相談をはじめ、

同時にファミリアガイドという小冊子を頒布しています。

 

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当時はまだ西洋式の育児法は浸透しておらず、ファミリアガイドには

四角形のおむつの正しい装着方法などが記載され、育児用品の解説などが

記されていました。

 

現在ではこのような小冊子は当たり前のように思われますが、

当時はこのようなものを無料で頒布すること自体が非常に珍しかったと言います。

 

また育児相談も無料だったことから、これらは大反響となり、

結果的にファミリアにさらなる客足を呼び込むことになります。

 

新しい育児法を何とか普及させたいという惇子たちの想いが、

ファミリアガイドと無料の育児相談を誕生させました。

 

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まさに目先の利益のみを追わず、心底お母さんや赤ちゃんのことを思った

惇子たち4人の創業者ならではの企画ですね♪

 

ドラマでもヒロインのすみれの父親の五十八が商売でもっとも大切なものは

「信頼」と言っていましたが、まさにファミリアはそれを地でいっていた

わけですね。

 

またドラマではベビーショップあさや時代にベビー相談室を開設していましたが、

史実では無料育児相談とファミリアガイドの頒布は同時期にはじめています。

 

加えてキアリスガイドにはお母さんたちの育児の悩み全般についての

解決法が記載されるようですが、ファミリアガイドはあくまでも

育児用品の正しい使い方などが記されました。

 

このように細かい相違点はあるものの、キアリスガイドも大好評となって、

子育て中のお母さんたちの心をガッチリと掴みそうですね♪

 

またすみれはキアリスを辞めた後も明美とともにガイドづくりを

熱心におこないますから、紀夫の心も動かすようです。

 

ドラマ上では意外に重要な小物となりそうなこの小冊子に期待しましょう!

 

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