べっぴんさん|キアリスの子供用食器は実話!驚きの事実とは?

 

朝ドラ『べっぴんさん』では、すみれたちはキアリスを子供用品の

総合店にするために子供用の食器を販売することを思いつきます。

 

そのため工場と食器の件で話を進めますが、何も聞いていなかった

紀夫は激怒することになります。

 

坂東営業部を退職してまでキアリスに入社したからにはそれなりの覚悟も

あるでしょうし、自分抜きで話が進んでしまったことに不満も感じたようです。

 

そのため食器の件も暗礁に乗りかかりますが、麻田や潔のアドバイスで

ようやく進展することになります。

 

ところでこの子供用の食器のエピソードは実話です。

 

しかも実話はもっと驚きの内容で、紀夫のモデルの坂野通夫は

彼以上に激怒しました!

 

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キアリスの子供用食器は実話!驚きの事実とは?

 

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まずドラマと異なりファミリアはベビーショップモトヤ時代から、

子供服や肌着だけではなく、玩具や子供用の食器などの小物を扱っていました。

 

そして阪急百貨店に出店した翌年の昭和27年(1952年)38日から

1週間にわたり「阪急ファミリアグループ子供ショー」を開催することに

なります。

 

この企画は最新の子供用品を一堂に展示して、ファミリアの製品のよさを

知ってもらうためにおこないました。

 

そのため展示用の教育玩具を探したのが、坂野惇子と田村光子

(一部明美のモデル)でした。

 

その時に名古屋に行った際に、たまたま通りかかった日本陶器という会社の

工場を見学させてもらうことになりました。

 

※日本陶器は現在のノリタケカンパニーです。

 

そこでふたりは十分に製品として使えるような皿を、次々に作業員たちが

割っているという驚きの光景を目の当たりにします。

 

そのため案内してくれた課長に尋ねたところ、実はそれらの皿には

素人には見えない傷があるとのこと。

 

わかる人が見ればわかってしまい、会社のイメージを損なうから

廃棄しているとの説明でした。

 

当時は欠陥商品やいい加減な商品を平然と売るメーカーも多かったことから、

惇子たちはこのような会社のスタンスに痛く感服することになります。

 

このあたりの欠陥商品については前作の「とと姉ちゃん」でも

描かれましたね♪

 

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そしてファミリアのことを説明した上で、この会社に子供用の食器の製作を

願います。

 

しかし返ってきた返事は、オリジナルの食器の製作は最低2万個から

というもの。

 

さすがに子供ショーだけで2万個はさばけないので躊躇するところですが、

惇子はなんと2万個の食器の製作をその場で注文したのです。

 

その契約の1個あたりの単価や商品代金は不明ですが、2万個となれば

かなりの金額がかかるはず。

 

しかも元はと言えばたまたま通りかかっただけの会社に発注したのですから、

それを聞いた惇子の夫の通夫は激怒しました。

 

彼はすぐに注文を取り消すように惇子と光子に命じましたが、ふたりも譲りません。

 

しかも最後には「陶器だから腐りません。気長に売れば大丈夫」との言葉に、

通夫は折れてしまいました。

 

最終的には彼は呆れてしまったのかもしれませんが、「いい物」に対する

惇子たちのこだわりは相当のものであることがわかりますね♪

 

そんな経緯で売り出されることになるファミリアの子供用の食器ですが、

これがバカ売れすることになります。

 

小熊とヒヨコをあしらった当時のファミリアの食器ですが、

実は今でも売れ続けているロングセラーとなるのです!

 

まさに驚きの連続となる史実のエピソードですが、これらがドラマの

子供用食器の件の下敷きになっています。

 

このあたりにも注目ですね♪

 

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