べっぴんさん|古門充信(西岡徳馬)のモデルは檜山廣!ロッキード事件
朝ドラ『べっぴんさん』は大阪万博編がスタートし、新たなキャストも
登場することになります。
その中でもっとも注目すべきは、大手商社KADOSHO(カドショー)の
代表取締役・古門充信(西岡徳馬)です。
彼は大阪万博を千載一遇の商機と捉え、エイスに出資するばかりか、
すみれたちのキアリスにも接触することになります。
実はこの古門率いるKADOSHOの出資を元手にエイスは独自に全国展開するほど
大きく成長し、栄輔は日本のファッション界をけん引するほどの存在となります。
しかも古門はキアリスにも提携を求めてきますから、彼は大阪万博編の
ビジネス面のキーパーソンとなるでしょう。
そんな古門充信のモデルとなったのは、総合商社「丸紅」の社長の檜山廣です。
檜山と言えば、あの世間を驚愕させたロッキード事件の中心人物として逮捕され、
有罪となった実業家です。
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古門充信(西岡徳馬)のモデルは檜山廣!ロッキード事件
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まずドラマではKADOSHOはエイスに出資していますが、モデルとなった
丸紅とVANの関係も同様です。
VANは社長の石津謙介(栄輔のモデル)のワンマン体制で、かなりアバウトな
ガバナンスでしたから、昭和44年(1969年)にメーンバンクだった
三和銀行が融資の打ち切りを通告してきました。
VANは倍々ゲームで次から次に事業を起こして急成長した企業ですから、
石津もこれには困り果て、取引のあった総合商社の丸紅(当時は丸紅飯田)に
融資を求めます。
丸紅もこれに応じたため、この時から両社の蜜月状態ははじまります。
で、当時の丸紅の社長だったのが就任直後の檜山廣です。
彼は東京商科大学(現一橋大学)出身で、丸紅入社後は社長や会長を歴任し、
同社を成長させた中興の祖として知られています。
その一方で檜山は昭和51年(1976年)に明らかになった世界的な汚職事件の
「ロッキード事件」の中心人物でした。
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裁判での証人喚問の際に、「記憶にございません」を連発し、そのフレーズが
大流行したことでも知られています。
この事件では田中角栄元首相らと並び、檜山も有罪となって平成7年(1995年)に
実刑が確定しますが、既に85歳という高齢だったことから実際には収監は
されませんでした。
結局檜山は平成12年(2000年)に91歳で亡くなっています。
で、話を少し戻すと、丸紅から融資を受けたVANはかなりイケイケの経営で
知られてしましたし、丸紅自体も檜山の指揮のもと急成長を遂げていた頃です。
VANの経営が悪化し出すと丸紅も役員を送り込んで経営に参画しますが、
その甲斐もなくVANは倒産してしまいます。
三菱商事などもVANには出資していましたが、同社ともっとも古い付き合いで
関係が深かった商社はやはり丸紅です。
そのためVANの倒産にはまったく責任がないとは言えません。
ドラマでも古門のKADOSHOはエイスに食い込みますので、エイスや栄輔も
哀れな末路を辿りそうです。
さらに古門はキアリスにも接近してきますから、このあたりの展開には注目です。
史実からすれば危険な匂いのする古門ですが、その役どころにも注目しましょう♪
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