ひよっこ|トランジスタラジオって何?アポロンAR64のモデルは?

 

 朝ドラ『ひよっこ』では、ヒロインのみね子やその親友の時子は

向島電機に就職することになります。

 

この向島電機は、トランジスタラジオを扱っている電機メーカーです。

 

中でも主力商品はアポロンAR64というラジオで、みね子たちも入社後は

このラジオの製造ラインに配属されることになります。

 

当初はみね子はこのラインでの作業に苦戦するようですが、

根は頑張り屋なのでその奮闘を期待しましょう♪

 

ところでこのトランジスタラジオとはいったなんなのでしょうか?

 

そしてアポロンAR64のモデルはあるのでしょうか?

 

 

コンテンツ

トランジスタラジオって何?アポロンAR64のモデルは?

 

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まずトランジスタラジオとはそれまで主流だった真空管に代わって、

増幅回路に半導体素子のトランジスタを用いたラジオのことです。

 

こう書いてしまうとよくわからないのですが、要はそれまでのラジオは

蛍光灯のような真空管を使用していたことから大型で重量もありました。

 

そのため真空管ラジオはテレビのように居間などにドンと置くタイプのものが

ほとんどで、持ち運びなどは困難でした。

 

(真空管ラジオ)

 

それが真空管に代わってトランジスタを用いたことで、ラジオの軽量化、

携帯化が可能となった画期的なラジオだったのです。

 

で、このトランジスタラジオは1948年(昭和23年)にアメリカで発明されて、

1950年代中ごろには日本でも量産されるようになりました。

 

日本初のトランジスタラジオは、東京通信工業(現在のソニー)が

昭和30年に発売したTR-55です。

 

(TR-55)

 

当時のトランジスタラジオの特許はアメリカのウエスタン・エレクロトニック社

などが保有しておりましたが、日本メーカーの技術レベルは低く、NECや松下なども

技術援助の名目でロイヤリティ以上の金額を支払っていました。

 

ところがこの東京通信工業は技術援助なしに日本初のトランジスタラジオを製作して、

業界をアッと言わせました。

 

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さすがは世界のソニーといったところですが、値段は13800

当時のサラリーマンの月収分もしました。

 

しかしその後は各メーカーも販売を開始して商品の供給もなされたので価格も

下落して、昭和30年代後半には5000円を下回る商品も登場したとのことです。

(高度経済成長期だったので収入は急増していますから、額面以上の値下がりです)

 

また小型化も進んで、携帯型のトランジスタラジオも登場します。

 

ところで向島電機のアポロンAR64のモデルですが、

ソニー製のトランジスタラジオです。

 

別の記事でもご紹介しましたが、向島電機の元請け会社の

アポロン電機はアイルランドに進出します。

 

当時アイルランド(イギリス全土を含めても)にトランジスタラジオ

工場を所有していたのはソニーだけなのでモデルであるのは明白です。

 

ただし型番などアポロンAR64のモデルの特定までは至りませんでした。

 

また当時のトランジスタラジオには「AMラジオ」ということで、

AR」という名称を使った製品が多くありました。

 

また64という数字は舞台が昭和39年(1964年)ですから、そこからとったようです。

 

ソニーの初期の製品もTR(トランジスタラジオの頭文字)に

製造した年号をつけており、それと合わせたようです。

 

現在でもひっそりと売り続けられているトランジスタラジオですが、

当時はメーカーにとっては花形の製品だったようです。

 

前記の東京通信工業もトランジスタラジオの大成功を受けて、ラジオにつけていた

SONY」マークを社名にして、昭和33年(1958年)に東証一部に上場しています。

 

そんな時代を支えたトランジスタラジオの組み立てに苦戦するみね子の姿も

見ものですね!

 

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One Response to “ひよっこ|トランジスタラジオって何?アポロンAR64のモデルは?”

  1. やぎ より:

    30年以上前から小型ラジオはトランジスターではなくほとんどが専用ICです。現在トランジスターラジオはキットや教育用などごく一部だけ残っています。

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