ひよっこ|ビートルズが泊まった赤坂のホテルはどこ?
朝ドラ『ひよっこ』では、イギリスのロックバンド
「ザ・ビートルズ」が来日することになり、
熱狂的なファンである宗男も大いに盛り上がります。
このビートルズの来日公演は昭和41年(1966年)におこなわれた
当時の一大イベントであり、日本全国津々浦々にビートルズ旋風も
巻き起こしました。
宗男は居ても立っても居られずに、奥茨城村からビートルズと
同じ空気を吸うために上京してきます。
しかもビートルズが来日の際に宿泊したのは赤坂のホテルです。
そのため宗男はみね子の住むあかね荘の空き部屋を、
短期間借りることになります。
ますますビートルズとの距離が縮まる宗男ですが、
実際にビートルズが宿泊した赤坂のホテルは
どこだったのでしょうか?
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ビートルズが泊まった赤坂のホテルはどこ?
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まず前提としてかなりの盛り上がりを見せたビートルズの
来日公演ですが、実は反対する声も少なくありませんでした。
当時は「ロック=不良」の雰囲気が濃く、武道館での公演も
「神聖なる武道の精神が汚される」と来日公演反対運動さえも
巻き起こります。
右翼を中心に反対の声が挙がりましたが、当時の読売新聞社の社主で
武道館の館長を務めていた正力松太郎も反対の立場を表明。
若者を中心とした歓迎派との議論はヒートアップして、
テレビで討論番組も放映されたほどでした。
結局は当時の読売新聞社・企画部の鈴木啓正氏の
「英国女王陛下から勲章をもらった芸術家に(武道館を)
貸してもらいたい」との口説き文句も功を奏して
武道館公演は実現します。
ところが今度は多くの一流ホテルがビートルズの受け入れを
拒否します。
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当初は日本を代表するホテルで、外国人の来賓などの常宿である
帝国ホテルやホテルオークラなどに打診しましたが、軒並み
「不良は泊められない」と拒否されてしまいます。
そのため最終的にビートルズが来日公演の際に宿泊することに
なったのが、東京ヒルトンホテル(後のキャピトル東急ホテル)です。
※現在のヒルトン東京とは無関係
このホテルは赤坂にあり、国会議事堂なども近かったので、
当時は政治家などが宿泊するホテルとして知られており、
外資系であったことから一流ホテルにも関わらず、
ロックバンドの宿泊に寛容な姿勢を見せました。
6月29日に来日したビートルズは、羽田空港からパトカーに
護衛されたリムジンで同ホテルに到着。
メンバーは最上階の10階の1005号室「プレジデンシャル・スイート」
に宿泊しました。
またクルーらも10階の部屋に宿泊して、9階以下は報道陣が
借り切るなど、まさにビートルズ一色となりました。
記者会見などもこのホテルでおこなわれ、7月3日に離日するまで、
ホテルに滞在しました。
ちなみに日本初の外資系ホテルであった東京ヒルトンホテルは、
昭和42年(1967年)に共同運営していた東急電鉄と契約条件を巡って
争いになって、ホテルジャパン東急へ改称。
昭和59年(1984年)からはキャピトル東急ホテルとなっています。
ただしその後もショーン・コネリーやマイケル・ジャクソン、
デヴィッド・ボウイなどの外国人の著名人が宿泊しています。
また老朽化によって平成18年(2006年)に当時の建物は取り壊されて、
平成22年(2010年)にザ・キャピトルホテル東急として
生まれ変わっています。
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