わろてんか|始末屋ってなに?藤吉の母親の啄子がすごい!
朝ドラ『わろてんか』では、藤吉の母親で北村商店を
一手に切り盛りする啄子(つえこ)が登場します。
啄子はバリバリの大阪商人で、女主人への敬称である
「ご寮さん」(ごりょんさん)と呼ばれるほどの人物です。
当初はてんに辛くあたりますが、啄子は彼女に商売のノウハウを
叩き込む、いわば商売人としての育ての親のような存在。
このふたりの絡みにも注目です♪
ところで啄子は名うての「始末屋」としての顔もありますが、
この「始末屋」とはどのような意味があるのでしょうか?
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始末屋ってなに?藤吉の母親の啄子がすごい!
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「始末屋」とは、倹約家や節約家、無駄をしない人などを
表す言葉で、時には非常にケチな人にも用いられます。
しかし大阪商人や近江商人の間では、「始末」は非常に重要なもので、
かの井原西鶴も商売を行う上で大切な心得として、「始末」
「算用」「才覚」「信用」を挙げています。
「始末」は文字通り物事の始まりと終わりを指しており、
計画通りに結果を出す意味で、その過程において無駄を省く
合理性や質素と倹約の美学までをも含むものです。
また大阪商人などにとっては「始末」と単純なケチや節約は異なって、
普段から無駄な出費を抑えることを心がけるものの、
お金を使うべきところには使うという精神も含んでいるとのこと。
要は単なる浪費や不必要な「死に金」を極力抑えて、
出すべきところにはドドンと「生き金」を使うという
意味でしょう。
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「始末」の精神は大阪、近江、伊勢などの三大商人の多くが
家訓にしたところですし、この精神は現在でも通じますね~
啄子はこのようなスタンスで北村商店を経営しており、
てんの実家の藤岡屋とはだいぶ経営方針が異なるようです。
そのためてんも当初は大いに当惑することになりますが、
啄子によって始末の精神を叩き込まれていきます。
もちろんそれらは将来の寄席の経営に役立つもので、
いずれは啄子に感謝する日も来るはずです。
とは言え、当初は啄子による朝ドラ名物の「嫁いびり」も
描かれますから、このふたりの絡みには注目ですね♪
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