半分、青い。スパロウリズムのモデルはバルミューダ！鈴愛と律の会社
朝ドラ『半分、青い。』では、鈴愛と律が立ち上げる会社が「スパロウリズム」です。
社名はスズメ＝スパロウ+リツ＝リズムでスパロウリズムというわけですが、この会社は後に画期的な扇風機「そよ風ファン（マザー）」を製作することになります。
事の発端はロボット工学の分野から菱松電機が撤退し、部署も移動となって悶々とした日々を送っていた律が、病床の母親への贈り物として「優しい風の扇風機」の鈴愛のアイデアに反応。
急遽2人はコラボすることになって、扇風機の開発をします。
まさにスパロウリズムの扇風機の開発はこの物語のクライマックスのひとつとなるので、このあたりは楽しみですね～
そんなスパロウリズムのモデルとなっている会社は家電ベンチャーの「バルミューダ」です。
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スパロウリズムのモデルはバルミューダ！鈴愛と律の会社
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バルミューダにつきましてはそよ風ファンのモデルの「グリーンファン」の記事でもご紹介しましたが、改めて詳述します。
まずバルミューダの説明の前に欠かせないのが社長の寺尾玄氏のプロフィール。
寺尾さんは高校2年生の文系か理系かの選択を迫られる際に、それは「可能性の冒涜」と考えて高校を中退します。
それから視野を広げるためにスペイン、イタリア、モロッコなどの地中海沿岸の旅に出ますが、ほとんどが公園か駅での野宿でした。
治安の悪い外国で、このような体験はなかなかできないですよね～
そして1年後に帰国したのですが、今度はロックスターを目指して1999年にロックバンド「Beach Fighters」を結成します。
バンドはメジャーデビューが決まりますが、その後に契約を解除されて、寺尾さんは音楽の道を諦めます。
そしてその際の失敗の理由としては、「売れたいが一心で、実績のあるプロデューサーの言うままに曲を書いた」ことを挙げています。
はじめて人の言うことを聞いて動いたら失敗したので、「自分を曲げてはいけない」との信念を再確認し、それは後の扇風機づくりに活きることになります。
そして今度は物づくりの世界に興味を持ちますが、その過程も常識を超えています。
大学などで学んだりしたことのない寺尾さんは、電話帳で近所の町工場を片っ端から調べて飛び込みます。
その中に機械の使い方を教えてくれる工場で勉強し、足りないところは本を読んで学びます。
その上で2003年に有限会社バルミューダデザインを立ち上げて、当初はノートパソコンの冷却台やLED卓上ライトなど自分が作りたいものだけを作りました。
また会社の規模自体が小さかったので、たいして売れなくても何とかなりました。
ところが2008年にそんな小さな町の工場にリーマンショックが襲います。
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不況で物がまったく売れなくなって、当時は借金が3000万円で年間の赤字が1400万円。
倒産の危機に瀕した寺尾氏は開き直って、最後に自分の好きなものを作ろうと考えます。
それが自然界と同じ風を再現する「優しい風の扇風機」でした。
もちろん自然の風を再現する方法などはどこにも載っておらず、自分で考えることになります。
そして扇風機の風の「渦」を壊すことで、自然の風を再現できることがわかり、二重構造の羽根を持った「グリーンファン」という扇風機の開発に成功します。
こうして自然の風を再現した扇風機「グリーンファン」は2010年に3万円台という高額で売り出されたにも関わらず、1万2000台のヒット商品となって、DC扇風機のブームを巻き起こします。
さらに2012年には「グリーンファン」のリニューアル品でサーキュレイタータイプやコードレスの商品を発表。
しかもそれだけに留まらず、2014年には無印良品と共同開発した空気洗浄機をリリースしたり、2015年からはキッチン家電を手掛けてトースターやオーブンレンジ、炊飯器などをリリースしています。
社員わずか3人で倒産の危機に瀕した2008年からわずか10年で同社は総合家電メーカーに成長しつつあります。
これがドラマのスパロウリズムのモデルとなっている会社のプロフィールです。
また寺尾さんはドラマの劇中製品開発部分原案者として製作に関わっており、ドラマでも実際のエピソードなどが再現されそうです。
このあたりは非常に楽しみですね♪
なおそよ風ファンのモデルのグリーンファンの開発の詳細は以下をご覧ください。
半分、青い。そよ風ファンのモデルはバルミューダのグリーンファン
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