半分、青い。そよ風の扇風機はこうして完成する!発明品
朝ドラ『半分、青い。』では、クライマックスのひとつになるのが鈴愛と律の「そよ風の扇風機」(そよ風ファン)の発明です。
高校卒業以降はつかず離れずの関係だったふたりがようやく力を合わせて新しい扇風機を開発するのですが、このあたりは非常に楽しみです。
このそよ風の扇風機が完成するまでの過程をまとめてみました。
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そよ風の扇風機はこうして完成する!発明品
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まず鈴愛は就職したヒットエンドランが倒産してからは、じり貧になってしまい、苦し紛れに五平餅の屋台をはじめる始末。
また律のほうもリーマンショックの影響で菱松電機がロボットの開発を中止してしまったので、まったく別の部署に配属されて悶々とした日々を送っていました。
そんな中、鈴愛の母親の晴が癌になってしまい、鈴愛は見舞いに行く際に、「そよ風の扇風機があればいい」と想いのままに口走ります。
それに律が反応して、すぐさまに菱松電機に退職届を出して、鈴愛と「スパロウリズム」という会社を立ち上げて扇風機づくりをはじめます。
なおスパロウリズムの場所は元のヒットエンドランがあったシェアオフィスです。
ロボット開発をしていた律は「扇風機なんか」と当初は甘い考えを持っていましたが、意外にも手こずります。
扇風機の風と自然な風が異なることは分かったのですが、自然の風をどう再現するかに悪戦苦闘することになります。
しかし試行錯誤を繰り返した末に、扇風機の風には「渦」があり、自然の風にはそれがないことまで突き止めます。
扇風機は羽根を回転させて風を前進させる仕組みなので、風の渦ができるのはいわば宿命です。
その宿命を覆すのが「発明」と、律の研究者魂に火がつきます。
そして扇風機の風を一度壁に当てると渦が破壊されて、自然の風が再現されることを突き止めます。
そのため扇風機にたらいのようなものを付けて、使用者が背中を向けて使う試作品を開発しますが、どうもピンとこないようです。
障害物に風を当てて渦を消すのではなく、他の方法で風の渦を消すことを模索しますが、なかなかいいアイデアが浮かびません。
そんな中律に大きなヒントを提供するのが、意外にも鈴愛の娘のかんちゃんです。
彼女はフィギュアを習っているのですが、みんなで手をつないで滑ることが意外に難しいと律に言います。
みんなのスピードが合わないとラインが崩れてしまうからです。
このことをヒントに律は「二重構造の羽根」を思いつきます。
内側の羽根と外側の羽根で速度を変えて、風と風をぶつかり合わせて渦を消すというアイデアです。
さらに通常のACモーターでは出せない風も、もっとゆっくりした回転が可能なDCブラシレスモーターを使用することで出せることも判明。
これらのアイデアでふたりの扇風機の製作は大幅に前進するのですが、次に資金面の問題が生じます。
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スパロウリズムの運転資金は律の退職金を充ててきたのですが、既に退職金を使い果たして、彼はクレジットカードのローンまで組んでいます。
そのため試作品を作ることが困難になりますが、それを救うのが津曲です。
彼はこれまでの人脈をフル活用して投資を募ることを提案。
しかも投資家へのプレゼンの際に動画を制作するのですが、鈴愛は元夫で映画監督の涼次にオーダーします。
かつての結婚生活のあり方を猛省している涼次はこれを無償で引き受けて、デキのいい動画を制作してプレゼンは大成功となります。
投資家から資金を集めた鈴愛と律はさっそく試作品の製作にかかりますが、不運にも東日本大震災に見舞われて、部品が手に入らなくなります。
しかし何とか部品をかき集め、2011年7月にそよ風の扇風機「そよ風ファン」が完成。
「マザー」という名前で売り出されることも決まって、梟町で記念パーティーも執り行われます。
長々となりましたが、これがそよ風の扇風機の完成までの全貌です。
別の記事でもご紹介しましたが、これらのエピソードのベースにはバルミューダという会社がグリーンファンという自然の風の扇風機を開発した実話に基づいています。
なのでドラマでもこのあたりはかなりリアルに再現される模様です。
次から次に困難に見舞われることになりますが、鈴愛と律の奮闘する様子が楽しみですね♪
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