まんぷく|偽物騒動や特許権争いの実話のライバル商品がこんなにあった
朝ドラ『まんぷく』では、まんぷく食品はテイコー食品との偽物騒動や他社との特許権争いなどの紛争が続きます。
最終的には萬平が日本即席ラーメン工業協会を発足させて業界を整えて、騒動を収束させます。
このあたりのエピソードは実話に基づいており、安藤百福が1958年(昭和33年)にチキンラーメンを開発してから、1964年(昭和39年)に日本ラーメン工業協会を設立するまでの史実が下敷きになっています。
チキンラーメンの爆発的なヒットによって各社がこぞって即席麺業界に参入して、特許権争いなども勃発したのですが、ピーク時にはなんと360社も即席ラーメンを販売していました。
その主だった商品をご紹介します。
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偽物騒動や特許権争いの実話のライバル商品がこんなにあった
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※1959年頃に続々と出ていたチキンラーメンの偽物や模造品は詳細が不明なので含まず
【1958年(昭和33年)】
日清食品:チキンラーメン
イトメン:トンボラーメン(後のヤンマーラーメン)
後に農機具メーカーのヤンマーディーゼルに商標の混同で訴えられるも勝訴
「ちゃんぽんめん」とともに西日本ではロングセラーとなる
【1959年(昭和34年)】
エース食品(後のエースコック):エースラーメン
パンやビスケットの製造をおこなっていたがインスタントラーメン業界に参入して、第1号の商品
1963年の「ワンタンメン」がヒットして、以降は数々のロングセラーを販売
マルタイ:即席マルタイラーメン
もともと福岡県の製麺業者だったが即席ラーメン業界に参入
商品は棒状のインスタントラーメン(乾麵)で50年以上のロングセラーとなる
【1960年(昭和35年)】
明星食品:明星味付けラーメン
製法特許を巡って日清食品と激しく争うも、2007年に日清食品の完全子会社となる
1966年の「チャルメラ」がヒットしてロングセラーに
五木食品:アベックラーメン
熊本市の食品メーカー
商品は2食入りの棒状ラーメンで、県内では現在でもロングセラーになっている
丸紅:ベニーラーメン
商社の丸紅(当時は丸紅飯田)が手掛けたインスタントラーメン
宝幸水産:ほにほラーメン
2005年まで販売されていたロングセラーだった
松永食品:トノサマラーメン
売れ筋商品だったが、販売会社は1968年に倒産
徳島製粉:キンツルラーメン(後に金ちゃんラーメンに改称)
小麦粉の販売業者がインスタントラーメンに参入
1965年に販売した「金ちゃんヌードル」がロングセラーに
【1961年(昭和36年)】
ヤマダイ:ヤマダイラーメン
1972年から発売した「ニュータッチ」シリーズがロングセラーに
【1962年(昭和37年)】
東洋水産(マルちゃん):まるとラーメン
水産加工会社がインスタントラーメンに参入
1963年に発売した「ハイラーメン」がロングセラーに
後に「赤いきつね」などの多数のヒット商品をリリース
【1963年(昭和38年)】
富士製麺(後のサンヨー食品):ぴよぴよラーメン
1966年から発売された「サッポロ一番シリーズ」が大ヒットして、袋めん業界のトップクラスのメーカーとなる
【1964年(昭和39年)】
SB食品:ホンコンやきそば
現在でも売れ続けているロングセラー
揚げ麵にソース味がしみこませてあり、中身が見えるパッケージ(当時)など、かなりチキンラーメンを意識した商品だった
ある程度ヒットした主要商品だけでも、このようになっています。
チキンラーメンだけではなく、現在でも聞き覚えのあるロングセラーもあったのですね♪
泡沫商品を含めれば、当時は数えきれないほどのインスタントラーメンが登場していました。
また他にも、ヤクルトや山崎製パン、K&Kの缶詰で知られる国分商店や商社の日綿や三井物産、水産会社の日露漁業(現在のマルハニチロ)、極洋捕鯨(現在のキョクヨー)などもインスタントラーメンに参入していたといいますから驚きですね。
当時は即席ラーメンブームでしたから、それだけ儲かる商品だったわけですね~
ドラマを楽しむ上の一助となれば幸いです。
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