まんぷくヌードルの具材の実話!エビやフリーズドライが大変だった!
朝ドラ『まんぷく』では、萬平は開発チームのメンバーたちと「まんぷくヌードル」の開発にあたりますが、ひときわ苦労するのが具材です。
袋めんが25円の時代にまんぷくヌードルの価格設定は100円という高価なものでしたから、具材は洋風で豪華なものを所望しますがなかなか見つかりません。
また「お湯を注いで3分で元に戻ること」という制約がついてるため、なおさらこれが難題になっています。
今回はこのあたりの実話をご紹介します。
まんぷくヌードルのモデルとなっているカップヌードルは発売当初からエビ、ミンチ肉、卵、ネギという具材で親しまれていますが、当たり前のように入っているこれらの具材も開発には相当の苦労があったのです!
コンテンツ
まんぷくヌードルの具材の実話!エビやフリーズドライが大変だった!
スポンサードリンク
カップヌードルの具材もドラマと同じく安藤百福が洋風で華やかなものを所望しましたが、具材選びの段階から相当の苦労をしています。
当初は干し貝柱や干し椎茸などの乾物を試しましたが、元に戻るのに3分以上かかるのでこれらは断念しています。
また様々な具材を試しましたが戻りが悪かったことから具材の乾燥法の研究をして、フリーズドライという手法に辿り着きます。
フリーズドライとは水分を含んだ食品をマイナス30℃程度で急速冷凍し、さらに減圧して真空状態で水分を飛ばす手法で、当時は「夢の乾燥法」とさえ呼ばれていました。
現在では様々な食品に使用されているこの乾燥法ですが、お湯を注いだ時の戻りがよく、食感や味が損なわれないことから特にカップラーメンには理想的な乾燥法なのです。
ただし当時の日本の冷凍乾燥法の技術は低くおぼつかなかったことから、百福は自社で独自にフリーズドライの技術を研究しています。
そしてこれが現在岡山県にあるカップ麺の乾燥具材の製造販売を手掛ける日清エフ・デイ食品につながっています。
他社でできないのなら自社でやるというのが百福の考え方でもありました。
こうして日清食品はフリーズドライをマスターしていきますが、次なる具材選定で真っ先に挙がったのがエビです。
やはりエビの赤い色合いは洋風で華やかですから、当初からカップヌードルの具材として使用されることが決まりました。
しかし色どりや豪華な感じ、実際の味わいなどの条件がついたことから、原料となるエビ選びにはかなりの時間が費やされることになります。
そのため中国や台湾、タイやインド、アフリカや北洋などの世界中から60種類以上のエビを取り寄せて試しています。
中には味はいいものの運搬中に粉々になってしまうものなどもあったそうです。
その後、候補となるエビは6種類に絞られましたが、最終的に選ばれたのはインド産のプーバランという乾燥小エビでした。
(プーバラン)
このエビは当時1キロあたり4500円もする乾燥用の小エビとしては最高級品でしたが、当時はほとんど日本には輸入されていませんでした。
しかし百福は迷わずにこのエビを採用してカップヌードルの具材としています。
そして他の具材に関してはエビとの色どりの調和を考慮して選ばれており、ネギやスクランブルエッグ状の卵、味の濃いミンチ肉となりました。
このようにカップヌードルの具材は、「まず最初にエビありき」という形で決められていたのです。
このあたりはドラマでも再現されるようで、まんぷくヌードルの開発チームはエビ選びに相当苦心することになります。
当初は芝エビや桜えび、甘エビなどの国産のエビで試してみますが、どれもうまくいきません。
そのため世界中からエビを取り寄せて、カップヌードルと同じようにプーバランというエビに辿り着きます。
このあたりには萬平の息子の源も関わっており、ドラマの見どころのひとつにもなりそうですね♪
スポンサードリンク
最近のコメント