まんぷくヌードルの容器・カップの実話!大変な苦労があった!

 

朝ドラ『まんぷく』では、カップラーメンの「まんぷくヌードル」の開発にあたって様々な困難に直面することになります。

 

その中でも大きな関門となるのが、を入れる容器やカップです。

 

当時はあまり使われていなかった発泡スチロールに行きつきますが、カップラーメンの容器としては厚すぎたり、独特の刺激臭もあってなかなかうまくいきません。

 

このあたりは安藤百福の日清食品がモデルとなっているカップヌードルの開発の際に直面したエピソードが下敷きにあります。

 

今回はこのあたりの実話をご紹介します。

 




 

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まんぷくヌードルの容器・カップの実話!大変な苦労があった!

 

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まず現在はカップラーメンの容器やカップといえば発泡スチロールがポピュラーですが、そこに辿り着くまでが試行錯誤の連続でした。

 

日清食品のカップヌードルのプロジェクトチームは、陶磁器やガラス、紙やプラスチック、金属などの素材の容器を収集して試しますが、どれもいまひとつでした。

 

そこで着目したのが当時の日本ではまだ目新しかった発泡スチロール(ポリスチレン)です。

 

その頃は発泡スチロールは魚のトロ箱くらいしか使用されていませんでしたが、安価であることや軽くて遮熱性に優れていることから、これを採用することに決めました。

 

しかし当時の発泡スチロールの素材は2センチの厚みがあったことから、それを2.1ミリにするまでが大変でした。

 

実は当時の日本には発泡スチロールの一体成型ができるメーカーがなく、当初は製缶メーカーに頼んで側面と底を別々に作った上で貼り合わせるという方法をとりました。

 

ところがそのやり方では、カップにお湯を注ぐと底が抜けてしまいました。

 

そのため日清食品では自社で発泡スチロールの容器を開発することにして、技術を持っていたアメリカのダート社と業務提携して「日清ダート」という会社を設立しています(現在の日清化成)

 

そして何とか目標の2.1ミリの厚さのカップが完成したのですが、問題は刺激臭でした。

 

どうしても原料となっているスチレンモノマーに由来する独特の臭いが消えずに、食品を入れる容器としてはふさわしくなかったのです。

 

ところがダート社から取り寄せたアメリカ製の発泡スチロールには、このような刺激臭がしませんでした。

 

そのためアメリカ製の発泡スチロールの輸送経緯を運送会社に問い合わせて調べてみると、アメリカから日本に船便で届く際に、10日間の間発泡スチロールはブリキの缶に入れられて太陽熱の影響で約50℃の温度になることが判明します。

 

これによって発泡スチロールに熱を当てれば刺激臭がなくなるということがわかって、完成した容器を熱い蒸気を吹き付ける釜に入れる手法を採用したところ、容器の刺激臭が完全になくなりました。

 

このやり方で完成したカップはアメリカの食品医薬品局の基準を遥かに上回る品質のもので、後に世界各国の発泡スチロールの製造の際に採用されて、技術革新をももたらしました。

 

このようにカップラーメンのカップ・容器の開発は、発泡スチロールの製造に大きな進歩をもたらした画期的なものだったのです。

 

加えてカップの蓋に関してはアメリカからの飛行機の機内で配っていたマカダミアナッツの容器の蓋を採用しています。

 

ナッツが入ったアルミ缶には紙とアルミ箔を貼り合わせた上蓋がついており、密着性が抜群でした。

 

またこの蓋には接着剤が使用されておらず、150℃の熱で接着する「熱接着」とう技術が用いられており、その安全性から食品を入れる容器にはもってこいだったのです。

 

このような経緯で、カップヌードルの容器・カップは完成しています。

 

ドラマでもこのあたりの事実や実話は大いに採用されると思われます。

 

萬平やまんぷくヌードルのプロジェクトチームのメンバーが、まんぷくヌードルの容器やカップをいかに開発するするかは楽しみですね♪

 

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