あさが来た|加野屋白岡新次郎はなぜ働かないの?三味線三昧の理由
NHK朝ドラ『あさが来た』では、いよいよあさは加野屋の白岡新次郎のもとに
嫁入りすることになります。
加野屋は跡継ぎの長男・正太郎が急逝したことから、新次郎とあさの祝言も延期になっていましたが、
無事にふたりは夫婦になりました。
ここまでで新次郎の優しい性格が描かれてきましたよね~幼いあさにソロバンをプレゼントしたり、
病床の兄を思いやったり、あさの依頼で惣兵衛を探りに行ったり…
山王寺屋に嫁いだ姉のはつとは対照的に、あさは新次郎のもとで幸せになれそうですね。
ところで新次郎にはもう一つの顔があります。それはろくに働きもせず、
三味線などに勤しむ道楽者の顔。
父の正吉に代わって番台に座ることもあるのですが、どうも退屈そうで今ひとつ身が入りません。
こんな新次郎ですから、若い時から根っからの遊び人と思いきや、
実は新次郎が家業と距離を置く理由があったのです。
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新次郎が家業と距離を置く理由とは?
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それは新次郎が10歳の時に遡ります。
当時の加野屋には雁助や亀助とは別の大番頭がいて、
正吉の片腕となって加野屋の経営を任されていました。
大番頭は真面目で几帳面な性格で、正吉からの信頼も厚い人物。
また大番頭には妻子がおり、子どもの松造は新次郎とは同い年ということもあって、
仲がよく幼なじみといった存在でした。
そしてその大番頭は、加野屋からのれん分けをする形で独立。
近所に小さな両替店を出しました。
ところが大番頭は店の資金繰りが苦しくなった時に博打に手を出してしまい、
店の信用も失墜して加野屋の正吉に資金援助を求めます。
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しかし大番頭と加野屋の間にはのれん分けの際に、資金の融通はしないとの約束があり、
正吉はそれに従って資金援助を断ります。
資金繰りに窮した大番頭はタチの悪い金融屋から融資を受けますが、
すぐに首が回らなくなり失踪してしまいます。
残された妻と松造は借金取りに追い回されたり、さんざんツライ目にあって
遂には夜逃げをすることになります。
松造は夜逃げの前に、仲のよかった新次郎に対し、
父親の正吉がお金を貸さなかったことをなじります。
松造は一家離散してしまった原因は、新次郎の父親の正吉が資金援助をしなかったからだ
と考えて、加野屋に恨みさえ抱いていたのでした。
そんな松造一家の姿を見ていた幼い新次郎は、お金の恐ろしさを悟るようになり、
それ以来家業とは距離を置くようになるのでした。
このように新次郎はお金が原因で一家離散してしまった幼なじみの姿に
トラウマを感じているのでした。
新次郎が三味線などの道楽三昧をするには、一応の理由があったのですね~
ところでこのエピソードは、ドラマオリジナルのフィクションです。
新次郎のモデルである広岡信五郎は、根っからの道楽者であったようですね~
しかしそんな新次郎も正吉が引退して、加野屋の経営があさに託される頃から変わりはじめます。
そのあたりは別の機会に詳述しますが、やがて加野屋はあさ、新次郎、その弟の栄三郎の3人で
切り盛りしていくことになります。
ドラマでは筋金入りの道楽者の新次郎が変わっていく様子が描かれるでしょうが、
そのあたりも見どころですね♪
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