あさが来た|原作本の土佐堀川を読んでみた!ドラマとの違いは?
朝ドラ『あさが来た』では、いよいよあさ(波瑠)が経営の傾いてきた
加野屋の立て直しに奔走することになります。
ここからがこのドラマの核心になるところですので、
あさの活躍がどのように描かれるかは注目ですね♪
ところでこの『あさが来た』の原作本は、古川智映子の小説
「土佐堀川」(とさぼりかわ)です。
厳密に言えば「土佐堀川」はドラマの原案ということですが、
ヒロインのあさのモデルとなった広岡浅子の生涯が綴られています。
この「土佐堀川」を読んでみたのですが、ドラマとの違いなどをご紹介していきます。
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「土佐堀川」とドラマとの違い
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「土佐堀川」と朝ドラ『あさが来た』との大きな違いをまとめてみました
〇あさは両替商に嫁いだ後から登場
ドラマではあさの幼少期から時系列に描かれてきましたが、
原作本では加島屋(加野屋のモデル)に嫁いだ後から物語がはじまります。
原作本では、あさの幼少期は断片的に登場するのみです。
〇はつのエピソードはほとんどなし
ドラマではあさとともにダブルヒロイン的な位置づけのはつ(宮崎あおい)ですが、
原作本でははつのモデルの三井春はほぼ脇役のひとりという扱いです。
嫁ぎ先の天王寺屋(山王寺屋のモデル)が没落後、貧民街に身を寄せる
ところまでは登場しますが、その後は出てきません。
ここは原作本とドラマの大きな違いですね~ドラマでははつにスポットを当てて、
あさとの姉妹愛や惣兵衛(柄本佑)との夫婦愛を重点的に描くつもりなので、
このようにストーリーを改変したのでしょう。
〇山王寺屋の人びとは出てこない
はつの扱いと同じように、惣兵衛や菊(萬田久子)、栄達(辰巳琢郎)といった
山王寺屋の人びとは、原作には一切登場しません。
ちなみに、新次郎の三味線の師匠である美和(野々すみ花)も
原作本には登場しません。
〇あさの父・今井忠興も登場しない
原作本ではドラマの今井忠興(升毅)にあたるあさの父親は、
既に亡くなっている設定です。
こちらのほうが史実に忠実なのですが、その父に代わって三井家の総代を務める
三井高喜というあさの義兄が登場します。
ドラマでは高喜は登場せずに、その役割は父の忠興に集約されます。
これは登場人物をシンプルにしてわかりやすくした配慮と思われます。
〇うめやふゆのお付きの女中たちは?
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ドラマではうめ(友近)やふゆ(清原果耶)といったお付きの女中が登場して、
けっこう重要な役割を果たします。
原作本では、あさのお付きの女中は小藤という人物に集約されています。
しかもこの小藤は、後に信五郎(新次郎のモデル)の妾になるという流れです
(こちらは史実に忠実です)
〇あさと新選組の対決は?
ドラマではあさは新選組の土方歳三と対峙するエピソードが描かれます。
しかし原作本では新選組の登場はありません。
新選組の土方歳三や近藤勇が加島屋に借金をしていたのは事実ですが、
それはあさが嫁ぐ前の出来事です。
このあたりはドラマはテレビ向けに脚色したのでしょう。
あまりにも史実に忠実にやりすぎると、
映像としては盛り上がりに欠けることもありますからね♪
まぁ~細かいことや後半のストーリーに関することは割愛しましたが、
原作本とドラマではかなりの違いがありますね。
そのため「土佐堀川」は『あさが来た』の原作ではなく、
原案とされているのでしょう。
ですがこの「土佐堀川」は、ヒロインのあさのモデルとなった広岡浅子の人となりを
掘り下げて知るには恰好の資料です。
またドラマより史実に着目して描かれていることから、
当時の時代背景などを知るには格好の資料だと思います。
さらにはドラマには尺があることから、ベースとなっている広岡浅子
の生涯すべてを描くことはできないはずです。
そんなドラマでは描かれなかったエピソードなども満載ですので、
一読する価値は十分にあると思います。
興味のある方は是非読んでみてくださいね!
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