とと姉ちゃん|トーチクや澄浦ハルデンのモデルは?スチームアイロン

 

朝ドラ『とと姉ちゃん』では、スチームアイロンの商品試験で

とうとう日本製がアメリカ製を追い越すことになりました。

 

これまで「安かろう悪かろう」の象徴とされた日本製は、

家電先進国だったアメリカ製に性能は及びもしませんでした。

 

これは様々な製品の商品試験でも明らかでしたが、

遂にMADE IN JAPANがそれを越える日が来たのです!

 

それを実現したのがアメリカのエレクトリック社を上回る

アイロンを作ったトーチク澄浦ハルデンといった

国産メーカーです。

 

これらの国産メーカーのモデルはどこなのでしょうか?

 

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コンテンツ

トーチクや澄浦ハルデンのモデルは?スチームアイロン

 

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まず商品試験のモデルとなった「暮しの手帖」は、

スチームアイロンを2度にわたりテストしています。

(100号まで)

 

1回目は昭和37年(1962年)の63号、2回目は

昭和42年(1967年)の90号です。

 

63号のテストではもっとも性能がよいとされたのは、

アメリカのGE社(ゼネラル・エレクトリック社)で

国産メーカーの性能の改善を所望しています。

 

そしてドラマのモデルとなったのは90号の2回目の商品テストです。

 

で、ドラマでは国産のメーカーの商品がアメリカの

エレクトリック社の製品を追い越したと描かれていましたが、

このあたりはややニュアンスが異なります

 

と言うのも、この頃のGE社の製品は欠陥が多くなってきたのです。

 

昭和30年代の商品テストでは、様々な商品でかなりの高性能を誇った

GE社の製品ですが、昭和40年代に入ると翳りが出てきて

欠陥商品とも言えるものまで登場します。

 

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前記の2回目の商品テストの際も、GE社の製品はスチームが出なかったり

したので、暮しの手帖は計16台も購入してテストしましたが、

ちゃんと稼働したのは5台のみでした。

 

現在では日本製よりも「壊れやすい」との評価もあるアメリカ製の家電製品ですが、

どうやらこの時期あたりで日本製に逆転されたのは事実のようです。

 

しかし2回目のスチームアイロンで、「暮しの手帖」がおススメできる

日本メーカーの商品はありませんでした。

 

国産メーカーの性能の向上は匂わせているものの、

まだ及第点を与えるレベルではなかったようです。

 

ですがその際に国産メーカーの中でもまずまずの評価を得たのが、

ドリップ式のナショナルとボイラー式の日立です。

 

またスチーム量に関して評価されたのが、ボイラー式の

シャープでした。

 

このように当時の商品テストに照らし合わせれば、ドラマのトーチクと

澄浦はナショナルと日立のいずれかで、ハルデンはシャープ

ということになりますね。

 

ただドラマの盛り上がりに水を差すようで申し訳ないのですが、

前記のように国産メーカーの商品の品質は向上しているものの、

どちらかと言えばGE社の凋落といった感じの結果です。

 

とは言え、その後の国産メーカーの性能の向上は著しく、

瞬く間にアメリカ製を抜いてしまうのは周知の通りです♪

 

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